世界遺産・宇治上神社をご紹介
宇治上神社は、宇治川を挟み平等院の対岸に位置している日本最古と言われる神社です。静かな森の中にひっそりと佇む落ち着いた雰囲気の神社です。
創建年代や起源は不明のようですが、現存する神社ではかなり古い神社とされています。
隣接する宇治神社とは、かつては二社一体の存在で両社を合わせて「宇治離宮明神(八幡宮)」と総称されていたそうです。また、宇治上神社を「上社」、宇治神社を「下社」と呼んでいたそうです。
明治に入り分離し宇治上神社・宇治神社となったそうです。また両社とも宇治川の対岸に位置する平等院の鎮守社とされていたとのこと。
門を入ると目の前に拝殿があり、とても厳かな雰囲気です。
拝殿(国宝)
こちらは国宝に指定されている本殿前にある拝殿になります。鎌倉時代前期の造営で寝殿造となっています。厳粛で歴史を感じさせる深い趣があります。
拝殿の前には盛り砂の「お清めの砂」があり、年間を通して盛られ境内地をお清めされています。お清めの砂は社務所で購入できるようです。
拝殿の前に社務所があり、おみくじやお守りが多数置いてあります。こちらの可愛いうさぎの中におみくじが入っているそうです。
宇治上神社の御朱印は三種あり、どれもステキな御朱印です。
本殿とご祭神
国宝に指定されている本殿です。平安時代後期の造営で、神社建築としては最古とされています。
左殿(向かって右)に莵道椎郎子命(うじのわきいらつこのみこと)、中殿に応神天皇、右殿(向かって左)に仁徳天皇を祀っています。
莵道椎郎子命は、応神天皇の寵愛を受け皇太子に立てられたものの、異母兄である後の仁徳天皇に皇位を譲るため自害されたという悲しいお話で知られています。
本殿扉の彩絵は建物とは別に絵画として重要文化財に指定されています。平安時代の垂迹画(宗教画)で大変貴重のようです。
宇治七名水
境内に宇治七名水の唯一現存する湧き水「桐原水」があります。こちらで手を清め本殿へ参拝します。
飲料水ではないようですのでご注意ください。
宇治上神社の摂末社
境内には「春日社」「住吉社」など摂末社がいくつかあります。
宇治名木のケヤキの木
宇治市の名木100選に選ばれた御神木のケヤキです。推定樹齢は300年以上です。
アクセス
JR宇治駅から徒歩15分、京阪線宇治駅から徒歩10分ほどです。
さわらびの道沿いです。
京都府宇治市宇治山田59
源氏物語ミュージアム
■宇治市源氏物語ミュージアム
宇治上神社を出て「さわらびの道」を歩いていくと源氏物語ミュージアムがあります。
千年以上もの時を超えて親しまれている日本文学史上最高傑作とされている源氏物語です。
ミュージアムでは、平安時代の文化を模型や映像で紹介していて、当時の華やかな平安貴族の生活を知ることができます。
源氏物語は、摂政・藤原道長の娘彰子に仕えた紫式部(973~1014)が書いた全編が54巻から構成される世界的にも有名な古典文学の長編恋愛小説です。
70年あまりの出来事が描かれた長編で、最後の10巻は宇治を源氏物語の主要な舞台にしていて「宇治10帖」と言われています。宇治川の流れが登場します。
平安時代は貴族たちにより政治が執り行われており、日本の文化も発展していったのです。和歌を読んだり楽器を演奏したり教養を身に着けていったのです。
また当時はまりを落とさずにリフティングするけまりが流行りだったとか、それとか香りを当てる香木遊びなど、当時の貴族の暮らしぶりを知るのも楽しいです。
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宇治市宇治東内45-26
大人600円 / 小人300円
Open 9:00 – 17:00 (月曜日お休み)
website
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宇治の景色
平等院参道入り口の近く、宇治川に架かる宇治橋の西詰に石像で造られた「紫式部像」があります。
宇治茶で有名な宇治市は、緑豊かで空が広くゆるやかに時が流れる落ち着いた場所です。最古の神社を訪れ厳かな雰囲気に浸ったり、1000年以上も昔の物語の舞台で思いにふけったり、ちょっと現実逃避させてくれる心癒される場所です。宇治川を眺めながらのんびりティータイムできるカフェもありおすすめの観光地です。
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