桜景色の哲学の道をお散歩
2021.3.24
哲学の道は、銀閣寺から熊野若王子神社まで続く琵琶湖疏水沿いの自然豊かな桜並木の散歩道で、市民の憩いの場として親しまれています。京都の哲学者たちが思索の場として散歩していたそうです。
約1.5キロ続く哲学の道沿いには、銀閣寺、法然院、大豊神社など神社仏閣が点在していて、春や秋には観光客で賑わう京都の人気の観光スポットです。
1986年に「日本の道百選」に選ばれました。5月~6月の夕方にはゲンジボタルが飛び交い風情ある光景が見られます。
天気も良くてあたたかかな日差しに照らされた桜並木がとても美しく、散歩道の横でゆっくりと流れる小川に癒されながら桜のアーチが楽しめます。哲学の道では、四季折々に素晴らしい景色が見られます。
南禅寺と三門と桜
哲学の道から永観堂を通って、南禅寺までは歩いて10分くらいで到着します。
南禅寺の高尚な雰囲気漂う堂々とそびえ立つ三門が見えてきます。春は桜景色、秋には鮮やかな紅葉が見られる有名な観光名所です。
東山の麓に位置する南禅寺は、別格と位置付けられ高い格式をもつ修行と学問の道場とする禅寺です。
三門の2階には徳川家康の坐像と、三門を再建した藤堂高虎の坐像、そして南禅寺の復興を成し遂げた当時の住職の像があり、三門の内部には建てられた当時の色彩が残っており見学することができます。
南禅寺の三門と言えば、歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の演目に出てくる、石川五右衛門の名セリフ「絶景かな!絶景かな!」が有名ですが、実は三門は江戸時代初めに再建されたため、石川五右衛門の時代には存在していなかったそう。しかし、紅葉の時期の三門からの眺めは「絶景かな!」と思わず言ってしまうほどの絶景です。
三門の2階部分からの眺めです。
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法堂と桜
天井には明治から大正にかけて活躍した日本画家・今尾景年の大作と云われる龍が描かれています。外から眺めることができました。
方丈(国宝)の名勝庭園
大方丈と小方丈があります。それぞれ国宝です。拝観料(一般600円)が必要となります。
大方丈は、御所にあった豊臣秀吉が寄進した清涼殿を江戸時代(1611年)に移築されたものです。清涼殿の前庭は小堀遠州の作庭とされており、禅院式枯山水庭園となっています。樹木と石組を一ヶ所にまとめ、広い余白を楽しむという名園のようです。白砂が波のように見えて、向こう岸に打ち寄せている感じにも思えます。
小方丈は、大方丈に接続されている後方の建物で、伏見桃山城の遺構と伝えられています。小方丈の「虎の間」には、狩野探幽の傑作と言われている「水飲みの虎」の襖絵が所蔵されています。
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京都府京都市左京区南禅寺福地町
8:40~16:30(12月~2月)
8:40~17:00(3月~11月)