知恩院はどんなところ？
知恩院は、壮大で高貴な姿の美しい三門が有名です。春は桜の名所となりお花見客で賑わい、秋には鮮やかな紅葉が境内を彩る、見どころ多い京都おすすめの観光名所です。
知恩院は、浄土宗の開祖である法然上人ゆかりの場所に建立された寺院です。
法然上人が移り住み、多くの人々に念仏の教えを説き広めた場所です。
知恩院は法然が入寂された遺跡に、弟子たちにより創建された寺院です。
正式名称は、華頂山知恩教院大谷寺（かちょうざんちおんきょういんおおたにでら）です。
浄土宗の総本山です。
江戸時代以降、徳川家康による厚い信仰により、現在のような大規模な伽藍が築かれました。
知恩院では、春と秋にライトアップ（夜間特別拝観）が開催されます。
法然上人と知恩院について
知恩院は、法然（ほうねん）上人が移り住み専修念仏を教え説き、後半生を過ごした草庵を起源とするお寺です。
法然上人は、平安時代末期の1133年に美作国（現在の岡山県）に生まれました。13歳で比叡山に登り出家し、18歳の時に比叡山の黒谷で、叡空（えいくう）の弟子となり修行の日々を送ったのです。
叡空から絶賛され、法然房源空（ほうねんぼうげんくう）の名を授けられました。法然は、「智慧第一の法然房」と称されるほどでした。
そして、法然は専修念仏の道を見いだし、1175年の43歳の時に比叡山を下り、浄土宗を開くことを決意されたのです。
法然は、黒谷での修行を終えた後、白河禅房（現在の金戒光明寺）で初めて草庵を営まれました。
その後まもなくして、吉水（よしみず）の草庵（知恩院・御影堂付近）に移り住み、念仏の教えを広めたのです。
法然上人は1212年に入寂されました。
法然上人が没した後、弟子たちにより仏殿、影堂、総門が建てられ、知恩教院大谷寺と号し、法然上人を開山第一世と仰いだそうです。
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知恩院の最大級の三門（国宝）
壮大で気品と貫禄のある厳かな佇まいの三門です。
高さ24メートル、横幅50メートルあり、現存する木造門では日本国内最大級の三門です。入母屋造本瓦葺（いりもやづくりほんがわらぶき）の構造で荘厳な雰囲気です。
1621年に第２代将軍・徳川秀忠により建立されました。
楼上内部には、宝冠釈迦像や十六羅漢像が安置され、天井や壁には天女や飛龍が極彩色で描かれている豪華な仏堂となっています。
特別公開以外は内部非公開となっています。
三門を抜けると、ちょっと急角度の階段「男坂」と緩やかな階段「女坂」があります。こちらは男坂から見た三門になります。渋い三門に桜が映えます。
知恩院の多宝塔と桜
阿弥陀堂の隣に小さめのかわいい多宝塔があります。桜が満開で多宝塔の周りが華やかでした。
七不思議がある御影堂（国宝）
本尊の法然上人の御影を祀っていることから「御影堂」と名付けられました。
1639年（寛永16年）に第3代将軍の徳川家光により建立された、広大なお堂です。お念仏の根本道場として多くの参拝者が訪れています。
御影堂には「知恩院の七不思議」の一つがあります。正面の軒裏に傘が残されています。お寺を火災から守るため、永遠の濡れ傘をわざと忘れていったという説と、当時の名工が魔除けのために置いていったという説があるそうです。「知恩院の忘れ傘」と言われています。
御影堂では七不思議の他、蝉や亀などの細工された金具などが見られ、探して見つけてみるのも楽しいです。
知恩院のその他の見どころ
知恩院には、大方丈（おおほうじょう）と子方丈（こほうじょう）があり、方丈周囲に池泉式の庭園があります。方丈を背後に情緒ある美しい風景が広がっています。通常非公開です。
知恩院には、国内最大級の大鐘楼があります。設置されている釣鐘は、高さ3.3メートル、直径2.8メートル、重さ70トンあります。
除夜の鐘の音は、年末の風物詩となっています。
その他、友禅苑（300円）では、華やかな昭和の名庭である池泉回遊式庭園が拝見できます。友禅苑では、補陀洛池（ふだらくいけ）に立つ聖観音菩薩立像が有名です。
また、「忘れ傘」の他、「鴬張り廊下」、「大杓子」などの七不思議があります。
知恩院へのアクセス
市バス停「知恩院前」から徒歩５分
9:00～16:00
京都市東山区林下町400京都市東山区林下町400
