智積院についてご紹介
智積院は、成田山新勝寺・川崎大師平間寺・高尾山薬王院の大本山含む、真言宗智山派の総本山です。前身のお寺は、豊臣秀吉と淀殿との間に生まれ3歳で亡くなった長子・鶴松の菩提を弔うために1591年に秀吉が建立した祥雲禅寺(しょううんぜんじ)でした。
冠木門を通り境内へ入ります。広い敷地に近代的な立派な金堂があり、大師堂や名勝庭園もあり見どころが色々あるお寺です。大書院で豪華な障壁画に囲まれながら名勝庭園を眺め寛ぐなど優雅な時間を過ごせます。
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智積院の歴史
真言宗は平安時代初期に弘法大師・空海により開宗されました。平安末期になると宗勢は衰退していきます。そして真言宗中興の祖と言われる興教大師(こうぎょうだいし)・覚鑁上人(かくばんしょうにん)が高野山に登り真言密教を再興したのです。
晩年になると覚鑁は紀州にあった根来寺(ねごろじ)に隠棲し、1143年に入滅されました。
その後、豊臣秀吉と対立し1585年に根来寺は炎上してしまいました。当時の住職だった玄侑は高野山に逃れ根来寺(智積院)の再興を願っていました。そして関ヶ原の戦いに勝利した家康により翌年の1601年に現在の智積院の土地を与えられ、玄侑を開山として智積院が復興されたのです。玄侑の長年の夢が叶ったのです。後に、祥雲禅寺の寺地も与えられ寺院の規模を拡張し現在に至ります。
こうして智積院は弘法大師・空海上人により開宗された真言教学を伝え多くの学侶が集まる寺院となったのです。
金堂
智積院の中心的な建物で昭和50年に再建されています。
鉄筋で造られた近代的な建物で、広大で立派な東洋風の装飾が施された金堂です。本尊の大日如来像が安置さられています。
講堂
前身のお寺・祥雲禅寺の法堂が基になっています。
祥雲禅寺は焼失し建物は再建されたものです。
国宝・障壁画
秀吉が建てた祥雲寺に飾られていた桃山文化代表する長谷川等伯の一派によって描かれた、まばゆいばかりの豪華な障壁画が智積院に所蔵されています。桜図と楓図は日本の代表的な障壁画とされています。国宝に指定されています。
こちらの画像は大書院に飾られているレプリカで撮影自由です。
名勝庭園・池泉庭園
祥雲禅寺の時代に原形が造られた庭園とのことです。中国の廬山の景色をかたどって造られた庭園です。
目の前に池が広がり、ダイナミックに岩が配され見応えのある庭園です。四季折々の美しさが楽しめます。4月中旬から6月中旬にはツツジとサツキが咲き誇り華やかな風景が見られるそうです。
明王殿
ご本尊は不動明王様です。興教大師・覚鑁上人が開いた紀州根来山の寺院に祀られていました。1585年の炎上の際には無事乗り越えられ、智積院の明王殿に祀られています。智積院では毎朝「疫病退散」「息災安穏」の護摩法を行い祈願されているそうです。
ブッダの足跡??
アクセス
市バス100・206・208「東山七条」下車、徒歩3分です。
Open 9:00-16:00
【拝観料】一般 500円、高校生 300円、中学生 300円、小学生 200円
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