【圓徳院】ねね様ゆかりのお寺 北庭は紅葉の絶景で人気!京都おすすめ観光スポット

圓徳院(えんとくいん)ってどんなところ?

圓徳院(えんとくいん)は、豊臣秀吉の正室である北政所ねね様が晩年を過ごされた場所です。ねね様終焉の地でもあります。
「ねねの道」の通りにひっそりと建立されている寺院ですが、見どころのある京都人気の観光名所です。

圓徳院で特に人気の場所となっているのが北庭です。
方丈・北庭からは、国の名勝庭園に指定された美しいお庭が臨めます。四季折々に素晴らしい風景が広がります。紅葉の季節には真っ赤に彩られた見事な景色にかわり、大人気の観光スポットになります。

圓徳院は、ねね様(高台院)が77歳で没するまでの19年間すごした場所です。
ねね様がお亡くなりになった後、甥にあたる木下利房によりお寺に改められました。利房の院号である圓徳院を寺名にされたそうです。
圓徳院は、高台寺の塔頭寺院となっています。

高台寺は、「ねねの道」をはさんで圓徳院の向かい側に建立されています。ねね様は住まいであったここ圓徳院から高台寺へ向かい、日々を過ごされていたのでしょう。
ねねの道」は京都風情ある通りでこちらも人気の観光地です。

               

圓徳院の正門

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こちらは正門で、長屋門の造りとなっています。
圓徳院は、ねね様の甥の木下利房の屋敷となっていた場所で、武家屋敷の形式で建てられています。
額縁のように整った門です。秋には額縁に入った赤く色づいた美しい景色が拝見できます。
                

秀吉ゆかりの【手水鉢】

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通路の横にひっそりと置いてある手水鉢です。秀吉がお世話になった今川義元の親戚にあたる方へお礼に送ったもので、後にその親族より圓徳院に寄贈されたそうです。
400年以上も古くからあり、秀吉が好んだ手水鉢ということで貴重ですね。
                 

圓徳院の重要文化財【障壁画】

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圓徳院には、重要文化財に指定されている長谷川等伯(はせがわとうはく・桃山時代を代表する画人)の貴重な障壁画32面が所蔵されています。
桐紋襖の上に描かれた水墨画で、たいへん珍しいものです。襖は、三玄院の方丈に飾られていたもので、等伯が住職の不在時に一気に描き上げた襖絵とのこと。これは等伯がかねてより懇願していたことで許されずにいたため、その機会をねらい、一気に描き上げてしまったのです。事の次第を知った住職は立腹したものの絵の出来栄えに感嘆したそうです。

こちらの画像は、現代日本画家による「松竹梅」や「雪月花」が描かれた豪華絢爛な襖絵です。
秀吉が好みそうなとてもきらびやかなお部屋です。

              

紅葉の名所、圓徳院の【北庭】

ねね様が高台寺の創建と同時に移した化粧御殿北庭です。
秀吉と過ごした伏見城にあった、北政所ねね様のお住まいだった化粧御殿とその前庭で、北庭は原型そのままに留め移築されました。ねね様にとっては思い出深いお庭なのです。
そして化粧をしたように美しいと言われた化粧御殿です。
火災で何度か焼失されたようですが、北庭は現存しているそうです。

池泉回遊式庭園でしたが後に小堀遠州により整えられ、桃山時代の典型的な枯山水庭園となりました。国の名勝庭園に指定されています。
              

巨岩巨石が配されたダイナミックで豪華なお庭になっています。
紅葉の時期になると北書院からは見事に紅く染まった北庭景色が眺められます。
ねね様も見ていた当時のお庭をのんびりとくつろぎながら眺められ、お抹茶をいただきながら、癒しのひと時が過ごせます。

圓徳院では、秋の特別拝観(夜間ライトアップ・高台寺と同時開催)が開催され、また格別な景色が見られます。


                            

歌仙の間

ねねの兄・木下家定の嫡男は歌人木下長嘯子(ちょうしょうし)として知られており、歌仙堂ではその長嘯子を祀っているそうです。歌仙の間のお部屋には数々の短歌が展示されています。

圓徳院には、ねね様を慕い、大名や歌人など、多くの文化人が訪れていたそうです。ここで賑やかに過ごされていたのでしょう。

南庭

方丈から眺められる南庭です。白砂にきれいな線が引かれている整ったお庭です。紅葉がほどよく彩っています。とても落ち着く空間です。

               

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丸窓からは爽やかな景色と自然の光が入り込みお部屋のおしゃれなワンポイントとなっています。丸窓から見える冬景色も絵になりそうですね。

秀吉の出世守り本尊【三面大黒天】

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境内には豊臣秀吉の守り本尊であった三面大黒天像が祀られています。
福の神、金運の神の【大黒天】、そして勝利・子宝の神の【毘沙門天】、さらに学問・芸術の神の【弁財天】が三天合体神となって祀られています。とても珍しい尊像です。一度に三つのご利益が得られると言われています。
大出世を遂げた秀吉が念持仏としていた三面大黒天さまなのでご利益がありそうです。
             

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お部屋にはミニチュア三面大黒天が大事にショーケースに入って祀られていました。
               

圓徳院へのアクセス

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圓徳院は、ねねの道として親しまれている通りを挟んで高台寺の向かい側に位置しています。

円山公園から徒歩5分
八坂神社から徒歩8分
清水寺から徒歩15分

市バス停「東山安井」から徒歩7分
京阪線 祇園四条駅から 徒歩約10分
阪急線 京都河原町駅から 徒歩約15分

【拝観時間】10:00~17:00受付終了
【拝観料】大人500円、中高生200円
 ※3ケ所(高台寺、掌美術館、圓徳院)共通割引拝観券あります。

京都市東山区下河原町530

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Chia

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