伏見【中書島】の見どころご紹介
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京都伏見区にある中書島は、豊臣秀吉が伏見城を築いたことにより城下町として繁栄した場所です。
中書島駅を出るとすぐ近くに川辺の風景があり、自然豊かな水郷の町で癒される雰囲気です。川には江戸時代をおもわせる遊覧船(十石舟)が行き交い、京都情緒あふれる町並みが見られます。
伏見は幕末期には宿場町として栄え、志士たちが駆け抜け歴史を変えていった場所。寺田屋は今でも人気の観光地として多くの幕末ファンが訪れています。
また京都伏見は、日本屈指の酒処としても有名です。酒処をめぐりながらの散策も楽しめそう。伏見は稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社が有名ですが、他にも見どころがたくさんあり、街歩きが楽しい京都おすすめの観光スポットです。
伏見名物【十石舟・三十石船】
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十石舟は、江戸時代に大坂と伏見の間を往来し、酒や米を運んだ輸送船でした。
小ぶりな舟が昔懐かしい雰囲気で、ゆっくりと移動していく江戸情緒あふれる風景です。宇治川派流を往復し、柳並木を通りながら酒蔵と水辺の美しい歴史の街を舟の上からご覧いただけます。
十石舟は「月桂冠大倉記念館」の裏から乗船します。定員20名で、所要時間は50分ほど。京阪線中書島から路地を抜けると乗り場が見えてきます。
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幕末の志士たちも利用したという三十石船は、伏見と大阪を結ぶ交通機関として活躍しました。当時は定員28人の旅客専用で一日二回往復されていたそうです。
三十石船は、寺田屋の南側の寺田屋浜乗船上から乗船します。定員30名で所要時間は40分です。
おみくじが評判の【辨財天長建寺】
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辨財天長建寺(べんざいてんちょうけんじ)は、島の弁天さんと呼ばれ親しまれています。
長建寺は十石舟乗り場近くに位置しています。江戸時代に作られた中国風の赤い竜宮門が特徴的でおしゃれです。長建寺は桜の名所としても有名で、桜の時期になると門から本殿まで桜のアーチが見られます。
本尊は、音楽、金運、福徳、智恵、長寿を司る八本の腕を持つ【八臂弁財天(はっぴべんざいてん)】です。秘仏のため、通常非公開(元旦から15日間のみご開帳)となっています。弁財天を本尊として祀っているのは京都ではこの長建寺だけのようです。
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長建寺はかつての中書島遊郭の一角にあり、技芸上達の神とされていました。多くの芸子さんたちが訪れ祈願されていたのでしょう。
長建寺では「和歌のおみくじ」(200円)が当たると評判のようです。そして「宝貝守り」という珍しいお守りが幸運を呼ぶと人気のよう。
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伏見は名水で知られていますが、長建寺にも名水「閼伽水(あかすい)」が湧き出ています。お酒に使われる良質な湧き水と同じ水脈です。
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酒処①【月桂冠大倉記念館】
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名水が湧き出ることで有名な伏見は、日本屈指の酒どころとして知られています。
こちらの「月桂冠大倉記念館(げっけいかんおおくらきねんかん」では良質な鉄分の少ないお酒に適した地下水を使用されています。
資料室では月桂冠の歩みや、「京都市有形民俗文化財」指定の酒造用具類を工程ごとにご覧になれます。コロナ前はロビーで試飲ができたのですが、現在は見学のみできます。
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中書島おすすめランチ【鳥せい本店】
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創業三百年以上の老舗の焼き鳥屋「鳥せい本店」さんです。蔵元直営店で、おいしいお酒と一緒にお食事がいただける人気のお店です。木目調の店内で老舗の雰囲気がとても落ち着く感じです。
とても人気で、オープン前から行列ができていました。
今日は、定番の焼き鳥定食をいただきました。老舗の焼き鳥屋さんの味がしてとても美味しいです。三種類のから揚げが入っていて、それぞれ違う味でとてもおいしかったです。
酒処②【黄桜カッパカントリー】
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かつてカッパのCMがおなじみだった、有名な【黄桜酒造】です。
黄桜記念館では酒造工程の紹介や昔懐かしい黄桜のCMをご覧いただけます。またカッパのことを詳しく紹介しているカッパギャラリーがあり楽しめます。
売店にはカッパのマークの酒まんじゅうがあり思わず購入。ほんのりお酒の香る甘さ控えめでおいしいお饅頭です。日本酒とともにいただきました。^^
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伏見人気の観光スポット【寺田屋旅館】
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■寺田屋
休日には龍馬ファンが跡を絶たない伏見の人気観光スポット寺田屋です。龍馬が使用していた部屋などが見学できます。
幕末の志士たちが定宿としていた寺田屋。「寺田屋騒動」や「坂本龍馬襲撃事件」で有名です。当時、倒幕派の「尊皇派」と朝廷の伝統的権威を重ね合わせ幕府の権力を強化させようとする「公武合体派」が対立し一触即発の状況でした。寺田屋で会合していた薩摩藩の尊皇派の藩士たちの過激な行動を止めようと同じ薩摩藩士たちが寺田屋に説得に行ったところ乱闘になり多数の犠牲者が出てしまったというのが「寺田屋騒動」です。
「龍馬襲撃事件」は、龍馬が幕府奉行の捕り方に囲まれていたところ、寺田屋の養女となったお龍がお風呂から裸のまま龍馬に知らせに行き、龍馬は指を負傷したものの命からがら逃げて助かったというお話です。この時命を落としていたら日本の運命は変わっていたかもしれませんね。寺田屋は鳥羽伏見の戦いで焼失し、その後再建されたものとも言われていますが、どうなのでしょうか。
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