服部天神宮で健脚祈願
阪急宝塚線・服部天神駅から徒歩3分ほどの場所に、足の神様として親しまれている服部天神宮があります。
駅を出ると賑やかな商店街が続いていて、落ち着けそうなアットホーム感のある小さな喫茶店も点在していて和める街の雰囲気です。ちょっと奥の路地を入ったところに朱色の明るい社殿の服部天神宮があります。広くはない境内ですが、十二支稲荷社もあり見どころのある神社です。
服部天神宮は、江戸時代の頃より多くの参拝客で賑わっていたそうです。
足の病にお悩みの方や、サッカー、マラソン、野球など多くのスポーツ選手の方々がこちらの服部天神宮へ参拝に訪れているようです。
服部天神宮のご祭神
医薬・健康の神様である少彦名命(すくなびこなのみこと)を祀る神社として開かれた社です。
菅原道真公(学問の神様でも知られています)が左遷され、京都から九州の太宰府へ赴く際に、この付近で持病の脚気に悩まされ同宮へお参りされ、間もなく平癒し無事に太宰府に到着されたそうです。
このことから天満宮として合祀され「足の神様・服部天神宮」となったそうです。
祖霊社
こちらに祀られているのは、藤原魚名公と靖国神社にお祀りされている方々の御霊が祀られています。
この地には藤原魚名の別荘が営まれていたと伝わります。
藤原魚名は藤原鎌足の曽孫で、左大臣に昇進し確固たる政治的地位を築いていましたが、突然左大臣を罷免され太宰府へ左遷されてしまいます。しかし太宰府へ旅立つ前に病に伏しこの地で亡くなられたのです。魚名の死後に左大臣の官職が贈られ、名誉を回復されたそうです。
なんと菅原道真と同じ運命を経験された方だったのですね。菅原道真は境内にある魚名の墓前に供養を捧げられ、ご神霊のご加護によって無事に太宰府に辿り着いたそうです。
また魚名の子孫が四条流包丁道を伝えられ、四条家の祖である魚名は料理の祖神として崇敬されているそうです。
草履堂
お礼参りの草履堂です。
手水舎の奥にショーケースがあり、たくさんの草履が奉納されています。参拝者が足の病が平癒した後に、神様の感謝の意を表し草履を納められているのです。
江戸時代からの芸人や力士などの奉納品が入っているようです。年季の入った手編みの草履が多く奉納されています。
手水舎を入ると手前に菅原道真公の像があります。梅をこよなく愛した菅原道真公にちなみ、たくさんのおみくじが梅の形に奉納されています。
※菅原道真ゆかりの北野天満宮の情報はこちら
稲荷社
末社の初酉稲荷社です。
正面が初酉稲荷大明神で衣食住の守護神である宇迦御魂神(うかのみたま)がお祀りされています。
更に周りには伏見稲荷大社より勧請した十二支稲荷大明神がお祀りされています。自分の干支にお参りするとご利益があるそうです。
祈願台座
本殿にお参りした後は、こちらで靴を脱いで台座に座り、お祈りすると足の悩みが癒されるそうです。
お守り販売
かわいい草履やわらじのお守りが購入できます。スポーツ上達守など足にまつわるお守りがたくさんあります。
アクセス
大阪府豊中市服部元町1-2-17
四国うどん店
服部天神宮から駅へ帰る途中にうどん屋さんがありました。麺がツルツルでこしがあってすごく美味しいです。