梅の名所・北野天満宮の見どころ紹介
2021.2.14
北野天満宮は、福岡県大宰府の天満宮と共に全国約12000社ある天満宮・天神宮の総本社です。
菅原道真をご祭神とする学問の神様として信仰されている神社です。
北野天満宮には本殿を取り囲むように50もの摂社・末社が建ち並び、多彩なご神徳があります。
毎年1月下旬から早咲きの梅が咲き始め、3月下旬あたりまで50種類1,500本の紅白の種類豊富な梅が境内を華やかにします。毎年「梅苑公開」の時期には大勢の人が訪れ、社殿とともに彩る梅のベストショットを楽しんでいます。
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菅原道真と北野天満宮創建について
菅原道真公は、平安時代の貴族で幼少期より学業に優れ、才能を持った学者で右大臣にまで上り詰めた人です。しかし左大臣側の陰謀により大宰府に左遷され、2年後の903年に現地で没したのです。
その後ある日照り対策会議中に天皇の居所である平安京・清涼殿に落雷があり、道真の左遷に関わった貴族たちが被害にあうなどの天災が起こり道真の祟りとされたのです。そして御霊を鎮めるため、朝廷は道真の左遷を撤回し官位を与えました。また、この天災により道真は天神さまと呼ばれるようになったのです。
そして942年、巫女の多治比文子がお告げにより自宅に道真の御霊を祀ったのが北野天満宮の発祥とのこと。そして947年、神殿に造り改め北野の地に移され天満宮が造営されたのです。
こちらは末社の文子天満宮です。
七不思議の三光門
本殿前にある豪華な三光門です。三光とは、日・月・星のことですが、門には星の彫刻だけがなく「星欠けの三光門」と言われています。その星はどこにあるかと言いますと、かつての平安京の御所・大極殿から眺めることができた、この門の上に輝いていた北極星のことなのです。これが三光門と言われる由来なのです。これは北野天満宮の七不思議の一つです。
本殿・七不思議あり
本殿・三光門は豊臣秀吉の遺言により1607年に秀頼により再建されました。豪華に装飾された桃山時代の代表的な建物です。
本殿と拝殿の間に石の間という石畳の廊下で繋がっている日本最古の権現造りで国宝です。
天満宮では伏した姿の牛が通常なのですが、本殿では唯一立ち牛の姿を見ることができ、七不思議の一つとされています。拝殿の欄間に彫刻されています。
本殿前には「飛梅」が植わっており、400年前と同じ姿を保っているそうです。
摂社・地主神社
北野の地は古くから豊作をもたらすとされる天神信仰の地で、北野天満宮が造営される以前より天神地祇をお祀りした地主神社がこの地に鎮座されていました。
北野天満宮と牛との関わり
北野天満宮には一の鳥居から本殿に行くまでにたくさんの牛の像に出会います。
それは道真が丑年であったことと、道真が亡くなり亡骸を牛車で運んでいたところ牛が座り込んで動かなくなったため、その近くのお寺(現在の太宰府天満宮)に埋葬したことが由来のようです。そのため天満宮の牛は全て座っている姿なんです。そして牛は天神さまの使いとされ、病気平癒のご利益があるとされました。
境内には撫で牛が多く、学業成就のため牛の頭を撫でたり、調子の悪い体の部分を撫でている人が多くいます。ちゃんと今はどの牛像にも消毒液が備えてありました。
菅原道真公の母君を祀る伴氏社です。ご神徳は、子供の成長と学業成就です。近くには親子の牛像があります。
こちらの鳥居の先に撫でると一つだけ願いを叶えてくれる牛がいます。
周りには「学業成就」や「合格祈願」の絵馬が溢れるようにかけられています。
北野天満宮・梅苑公開
約2万坪の境内に咲いている白梅・紅梅など多種類の梅を観賞しながら散策できます。
見晴らし台が設置されていて梅畑が一望できます。
梅苑公開中は茶屋が設けられ、お団子とお茶で寛ぎながら梅の花を楽しめます。
平安時代に疫病が流行った際には、病気に伏せった天皇が梅の実をお茶に入れて飲んだところ病が回復したということで、これに因みお正月の縁起物として毎年12月13日から数日間、参拝者に北野天満宮の梅で作られた「大福梅」が授与されています。
アクセス
市バス「北野天満宮前」バス停からすぐ
京都市上京区馬喰町
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