久安寺のあじさいと見どころ
2021.6.24
大阪池田にある725年開創、約1300年もの歴史のある古刹、高野山真言宗の久安寺です。
あじさいや紅葉の名所で有名な自然豊かな緑に囲まれた寺院です。
西国薬師49霊場18番札所
摂津国88箇所第67番札所
摂津観音33箇所第19番札所
関西花の寺25霊場第12番札所
具足池に浮かぶカラフルなあじさい
エントランスから爽やかな色のあじさいが咲き誇り、明るい雰囲気にしています。
拝観受付前にある具足池です。池に浮かべたカラフルなあじさいが万華鏡のような華やかさです。天気が良く暑い日でしたが、水辺があると少し涼しげな感じになります。
久安寺の歴史
725年(神亀2年)聖武天皇の勅願を受け行基により開創されました。
天長年間(824~838年)に弘法大師空海により真言密教の道場として栄えたそうです。
前身のお寺は真言密教の安養院で、1145年に近衛天皇の勅願寺として再興され、伽藍が建立され久安寺と改称されました。
安土桃山時代には豊臣秀吉が参拝に訪れ、茶会を開いたそうです。江戸時代の歌人、平間長雅により観音信仰の聖地として広まったそうです。
本尊は秘仏とされる千手観音です。
久安寺の楼門
屋根の反り方が優美で美しい楼門です。仁王像を祀っています。
室町時代初期の建立で、「水平のない軒反り」の技が造り上げた美しさとのことで、他に類例がないそうです。「最も美しい楼門」と評価されています。貴重で素晴らしい建築物ですね。
楼門の前にはあじさいに挟まれた通路があり、色とりどりあじさいが咲き人気の撮影スポットになっています。
道を覆うほどのあじさいの花道です。混んでいるとすれ違うのが大変です。
見つけるとうれしい幸せを呼ぶと言われるハート型の紫陽花が見つかります。
開運の鐘
開運殿・鐘堂です。四隅に観音菩薩像が見守っていらっしゃいます。梵鐘は観音様が彫刻されているとても美しい鐘です。
本堂から三十三所堂へ
本殿北側には虚空園のパン字池が広がります。パンとは心を意味し心字池とも言うそうです。池の周りをのんびり散策できます。池の周りには紫陽花が咲き誇り境内を華やかに彩っています。
本堂から屋根付き通路を通って、西国観音霊場の33体の観音像を祀る三十三所堂へ渡れます。
久安寺の伽藍神・三光社
階段を上った先、ア字山の山頂に伽藍神である三光大善神を祀る三光社があります。厄除け開運の大善神として信仰されています。
豊臣秀吉が月見の会を催したと伝わります。
遍照殿(へんじょうでん)御影堂
真言密教の祖である弘法大師空海を祀っています。
天長年間、数か月滞在されたそうで、その時のお住まい庵の跡だそう。
その他境内のあじさい
境内全体にカラフルな紫陽花が咲き、癒されながら楽しく散策ができます。
虚空園の先には自然にできた池、朱雀池があり、その池に725年に行基がたどり着いたと言われています。寺の起源とされている池です。水連・蓮の花が美しく咲くそうです。
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アクセス
阪急池田駅より 阪急バス15分 久安寺下車すぐ
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料金】300円
大阪府池田市伏尾町697