紅葉の名所・南禅寺の見どころご紹介
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南禅寺は、紅葉の絶景が見られる京都人気の観光名所です。禅宗の臨済宗南禅寺派の大本山で、鎌倉時代の創建です。
南禅寺は足利義満から「別格」とされ「五山之上」に位置づけられ、禅宗寺院の最高位の寺とされました。当時もっとも傑出した禅僧が歴代住持し栄えた寺院です。
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南禅寺の三門は、日本三大門の一つで有名です。石川五右衛門が感嘆したと言われている三門は、多くの観光客が訪れる京都屈指の紅葉の名所で知られています。
悠然と構えた三門の先に見える真っ赤な紅葉の景色は格別です。
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また明治時代に建設された南禅寺の境内を通るレンガ造りの水路閣が有名で、アーチ型のローマ風水路がとても絵になる風景です。ドラマの撮影にもよく利用されているそうですよ。
【京都おすすめ紅葉名所をご紹介】
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南禅寺の歴史
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南禅寺の地には、1264年に後嵯峨上皇が造営した離宮の禅林寺殿がありました。1291年にその離宮を上皇の皇子である亀山法皇が禅寺に改め、無関普門を開山として迎え開創されたのです。(亀山上皇は1289年に出家し法皇となられました。)
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離宮の時、妖怪出没などに悩まされており、無関普門が弟子とともに坐禅をして妖怪を退散させたとのこと、それにより無関が開山として迎えられたそうです。しかし無関は間もなく死去され、二世住職として規庵祖円(きあんそえん)が迎えられました。それから伽藍の建立が完成し、寺号が南禅寺と改められました。
南禅寺は応仁の乱により多くの伽藍が焼失されました。現在のものは江戸時代初期以降に再興されたものになります。
紅葉の名所 南禅寺の三門
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石川五右衛門の「絶景かな!絶景かな!」で有名な三門です。このセリフは歌舞伎の「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」演目での名台詞です。
1628年に藤原高虎が大阪夏の陣で倒れた武将たちを弔うために寄進したものです。
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楼上には本尊の宝冠釈迦坐像が安置され、その脇には十六羅漢を配し、徳川家康と藤堂高虎の像が安置されています。内部の天井には鳳凰や天人など加納探幽による極彩色の図が描かれています。
高さ約22メートルの荘厳な門からは四季折々の風光明媚な美しい景色が眺められます。紅葉の時期には多くの人が訪れ三門の周りは大人気の撮影スポットになっています。
天井の雲龍図が見られる法堂
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南禅寺の中心となる建物です。本尊の釈迦如来が中央に輝き、両側には菩薩が安置されております。天井には日本画家の今尾景年による壮大な雲龍図が描かれており、建物の外から眺められます。龍神は水を司っていて火災から守る意味があるそうです。
見事な紅葉が眺められる南禅院庭園
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南禅院はアーチ型の水路をくぐり石段を上った先にあります。ここが離宮の遺跡であり、南禅寺発祥の地となります。応仁の乱で焼失しましたが、江戸時代に再建されています。
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庭園は史跡および名勝に指定されています。亀山法皇が作庭したと言われている鎌倉時代末期の池泉回遊式庭園です。
池の周りを散策でき、静寂ただよう済んだ空気の中で鮮やかに染まった紅葉の景色が堪能できます。池に映る紅葉がきらきらした水面にゆれてとても神秘的な雰囲気です。
南禅寺人気の撮影スポット【水路閣】(琵琶湖疏水)
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琵琶湖から京都市内に水を引くために造られた水路です。1890年完成です。
かわいいアーチの水路と美しい紅葉の景色は京都で人気の撮影スポットとなっています。レトロな赤レンガが素敵ですね。着物姿がよく合います。
水路の下から撮影するとアーチが重なり素晴らしい構図となります。
南禅寺へのアクセス
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市バス「南禅寺永観堂道」バス停から徒歩3分
8:40~16:30(12月~2月)
8:40~17:00(3月~11月)
【拝観料】
方丈庭園 | 一般 600円 高校生 500円 小中学生 400円 |
三門 | 一般 600円 高校生 500円 小中学生 400円 |
南禅院 | 一般 400円 高校生 350円 小中学生 250円 |
京都府京都市左京区南禅寺福地町