【東大寺】奈良の大仏で有名な大仏殿を観光「二月堂」など東大寺周辺のおすすめ見どころ紹介

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奈良・東大寺ってどんなところ?魅力とは?

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1300年以上も昔に都のあった場所、奈良は現在でも歴史的建造物世界遺産が多く残り、歴史情緒に浸りながらノスタルジックに散策ができる、おすすめの人気観光地です。
奈良はいつ来ても変わらず昔懐かしい癒される場所です。

特に奈良公園周辺は、東大寺ほか、春日大社興福寺に博物館など見どころも多く、奈良に来たら絶対見逃せない、外せない一大観光名所です。
                      

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東大寺大仏殿には、有名な奈良の大仏さまである盧舎那仏(るしゃなぶつ)が安置されています。【東大寺金堂】と呼ばれる大仏殿は、創建以来、何度か建て直されていますが、現在でも木造建造物としては世界最大級を誇る壮大な建物です。

大仏殿を出て東側を歩いていくと、貴重な仏像が拝見できる【三月堂】や、アンティーク感がおしゃれな建物【二月堂】、美しい形の梵鐘などが拝見でき、見どころがたくさんあります。

また東大寺周辺を散策していると、奈良公園で遊ぶ、神様のお使いとされている約1300頭シカたちに出会え、かわいい姿が見られます。
                                            

東大寺の壮大な南大門

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東大寺へは、まず玄関口である南大門を目指します。
東大寺の南大門は、重々しく豪快な雰囲気があり、古く歴史の深さを感じるとても迫力のある門です。

南大門内の両側には巨大な金剛力士像が安置されています。
口を開けている「阿形像」と口を閉じている「吽形像」2体の阿吽仁王像で、世界の始まりと終わりを表しているそうです。
金剛力士像の巨大さと表情の迫力がすごすぎて、何とも言えない緊張感と怖さを感じさせられました。

門の高さは、25.46mもあるそうです。
南大門の周りには、奈良公園のシカたちが遊びにきていました。                 

            

南大門を抜けて東大寺の中門へ

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南大門を抜けると長い参道の先に東大寺の中門が見えます。
参道の右側には東大寺鏡池が広がっています。コイ科の淡水産硬骨魚で天然記念物の「ワタカ」が棲息しているとのこと。
池の中に小島があり弁財天が祀られていて鳥居が見えます。水辺があると涼やかに感じますね。
                   

美しい中門(重要文化財)

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大仏殿の正面に位置する楼門です。持国天像(東方の守護)と多聞天像(西方の守護)が祀られています。1716年の再建です。中門と大仏殿の両側はコの字型の回路で囲まれています。
朱塗りと白壁のコントラストが綺麗です。中門の左側に入口が設置されています。
通り過ぎる人たちが中門から見える大仏殿に向かい手を合わせ参拝されていました。
                  

大仏殿【東大寺金堂】を拝観

宋の建築様式を取り入れて造られた木像建築の壮大な造りです。中門を含め見渡すと東洋風な雰囲気でもあります。
現在の大仏殿は3度目の建物で、江戸時代に再建されたものです。かなり大きな建物ですが、これでも前回の大仏殿に比べて3分の2の大きさなのです。

奈良時代に華厳経(けごんきょう)の教主である盧舎那仏(るしゃなぶつ)を信仰している人々のために、聖武天皇が盧舎那大仏を本尊とする東大寺大仏殿を創建されました。
752年に「大仏開眼供養会」が盛大に営まれました。

奈良時代は、政変や飢饉、凶作や疫病などに見舞われた時代です。聖武天皇は、人々が思いやりの心でつながり、動物も植物もともに栄えることを願って大仏殿を建立されたそうです。
                      

東大寺の起源・歴史について

724年2月聖武天皇が即位され、727年に皇太子基親王(もといしんのう)が誕生されました。しかし728年に基親王は1歳を迎えずして夭折(ようせつ)してしまいました。

聖武天皇は親王の冥福をお祈りするため、東大寺の前身となる金鐘山寺(きんしょうさんじ)を建立しました。(金鐘山寺は大仏殿の東方、若草山の麓に建立されました。)

奈良時代は、天平文化が発展していき華やかな時代ではありましたが、自然災害や飢饉、天然痘などに襲われた悲惨な時代でもありました。

聖武天皇は、「華厳経(けごんきょう)」の教えをよりどころとされ、盧舎那仏(るしゃなぶつ)が信仰されているのを見て、盧舎那大仏の造立を願われたのです。

741年に大和国の国分寺建立の詔が発せられ、金鐘山寺が昇格し、金光明寺(きんこうみょうじ)と改められ、国分寺に定められました。

745年には金光明寺にて盧舎那大仏造立が行われ、749年(天平21年)に仏身が鋳造されました。それと同時に大仏殿が建立され、その後、西塔や東棟、講堂などが造営され東大寺の伽藍が整っていきました。
748年頃から「東大寺」の寺号が用いられるようになったそうです。

東大寺大仏殿は落雷や戦乱により二度ほど焼失され復興されてきました。一度目は鎌倉時代に焼失されすぐに復興されました。二度目は戦国時代に焼失し、復興は江戸時代になってからでした。
公慶(こうけい)上人の大変な苦労により大仏殿が再建され、1692年に「大仏開眼供養」が執行されました。
18世紀に中門などが建立され現在の寺観ができたそうです。

                

大仏殿の大仏さま・観音様

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華厳経(けごんきょう)によると、教主とされる盧舎那仏は、宇宙の真理を体得された釈迦如来で、世界を照らす仏様なのです。左手で宇宙の智慧、右手で慈悲を現わしているそうです。
盧舎那仏は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)とも呼ぶそうです。

大仏殿では、ゆったりと座られた包容力ある表情をされた大仏さまにお会いできます。見上げるほど大きな盧舎那大仏さまです。指が長くてとても美しい手です。

大仏は何度か修理されており、両手は桃山時代、頭部は江戸時代のものです。
               

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大仏殿には他に脇で守護している観音菩薩などが安置されています。大仏さまほど巨大ではありませんが、見上げるほどの大きさです。
こちらは如意輪観音坐像です。ツインテールのような髪型に見えて可愛いです。人々をどうしたら救えるか悩まれている菩薩さまなのです。
その他、虚空蔵菩薩坐像、多聞天像、広目天像が安置されています。

【拝観時間】7:30~17:30(4月~10月)、8:00~17:00(11月~3月)
【拝観料(個人)】中学生以上600円、小学生300円
               

東大寺の境内を散策へ

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大仏殿を出て東側の緩やかな坂道を上っていくと法華堂(ほっけどう)が見えてきます。他にも見どころがありお散歩しながら回ってみました。

東大寺の起源であった場所【法華堂(三月堂)】

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法華堂が大和国国分寺だった場所とされており、東大寺の起源である金鐘寺が築かれていた場所です。東大寺では最古の建物となります。創建の奈良時代と再建の鎌倉時代の建築が融合された建物です。
毎年旧暦三月に法華会が開かれるようになり法華堂と呼ばれるようになりました。

堂内にある仏像10体は全て奈良時代に造られたもので国宝に指定されています。1体は秘仏で12月16日のみ公開されます。
中央に貫禄のある表情をされた本尊の不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのん)が祀られています。その両脇には強面の金剛力士像や四天王立像などが並び迫力のある光景です。まさに悠久の年月を経た貴重な仏像の宝庫です。
【拝観時間】8:30~16:00
【拝観料(個人)】中学生以上600円、小学生300円
                 

舞台からの眺めが素晴らしい【二月堂(国宝)】

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山の斜面を利用して建てられている二月堂です。シカがのんびりとお昼休みをとっていたので邪魔しないようにそっと脇の階段を上って参拝に行きました。

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建物は江戸時代に再建されたものです。相当な古さであることを実感しますが、とても居心地がよく懐かしくもあり落ち着く気分です。アンティーク感があります。
二階堂の本尊は2体の十一面観音像ですが、絶対秘仏のようで誰も見たことがないのです。
毎年3月(旧暦2月)に「お水取り(修二会)」が行われ、本尊に天下泰安などを祈る法要行事が行われます。
                   

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二階堂の舞台からは自然豊かな奈良の景色が一望できます。東大寺の金色の鴟尾が見えてとてもいい景色です。

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可愛くて癒される絵なので載せてみました。母仏が子仏の成長を見守っているような光景に見えます。表情に癒されました。

東大寺の大きな【梵鐘(国宝)】

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日本三名鐘の一つである東大寺の梵鐘は、創建当時の奈良時代のもので国宝です。シンプルなデザインですがとても大きくて綺麗な形です。

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東大寺へのアクセス

JR・近鉄「奈良駅」から市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車徒歩5分
近鉄「奈良駅」から徒歩約20分

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Chia

日本の観光名所やお気に入りのレストランやカフェなどをご紹介しています。全国の観光スポットを巡り、見どころをブログに載せています。