世界遺産・東寺(教王護国寺)
東寺は、仏像の宝庫と言われるだけあって「如来」「菩薩」「明王」「天部」すべての像が揃っているお寺です。国内で一番古いと言われる不動明王もいらっしゃる迫力のある光景が見られます。
2020 東寺名宝展
現在、11月25日まで東寺名宝展開が開催されています。東寺が所蔵している多数の密教美術をご覧いただけます。
1191年に描かれた色鮮やかな躍動感あふれる「十二天屏風」が展示されております。平安時代の6m近くある千手観音立像を間近で見まれます。その他、中国南宗時代(12世紀)の大般若経など重要文化財がご覧いただけます。
場所:東寺 宝物館
時間:午前9時〜午後5時(受付は午後4時30分まで)
東寺の歴史
平安遷都に際し、国家鎮護のため国が経済的保障や監督をする官寺として東西に「東寺」と「西寺」が建立されました。記録書によると東寺は796年に建立されたそうです。その後823年に嵯峨天皇により、唐で密教を学んだ弘法大師・空海に託され真言密教の根本道場となりました。後に「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」と称するようになりました。1994年世界遺産に登録されています。
両寺とも平安後期に衰退の一途をたどり西寺はそのまま消滅してしまいましたが、東寺は鎌倉時代に弘法大師信仰が高まり復興を遂げたのです。現在、創建当時の建物は残っていませんが、お堂等の配置は平安時代と同じように造られています。
重要文化財・講堂
空海により曼荼羅を彫刻で立体的に表現したというリアルな仏教の世界観が見られます。曼荼羅のその中央には大日如来像が輝き、脇には国内で一番古いと言われる不動明王、そしてこの講堂には日本一イケメンと言われている像に乗った帝釈天が守護しています。とても優美なお顔をされています。
国宝・金堂
金堂は東寺の本堂です。1486年に焼失。現在の建物は1603年に豊臣秀頼により再興されました。中央に十二神将に守られている本尊の薬師如来が安置され、その両脇に穏やかなお顔をされた日光菩薩と月光菩薩が輝きます。
国宝・五重塔
現在の塔は1644年江戸時代に徳川家光によって再建されたもので、約55mの木造で日本一の高さの五重塔です。東寺のシンボルタワーです。
夜間特別拝観(10月31日~)では紅葉の景色とともにライトアップされた格別な五重塔が眺められます。
国宝・御影堂(大師堂)
空海の住居だったお堂で、不動明王と弘法大師像が祀られています。現在も空海がいた時と同じように毎朝6時に食事をお供えされていて、自由に参拝できます。
日本最古の七福神
939年に都の守護として羅城門に安置されていた毘沙門天立像が祀られています。978年に東寺に移され、1822年に現在のお堂が建設されました。
万病平癒の石像
亀のように見えるのは「贔屓(ひいき)」といい竜の子で中国の想像上の動物だそうです。万病平癒にご利益があるとされていて、「贔屓」を撫でた後に自身の患部を撫でると効果があるようです。「贔屓」を撫でるための「万病ぬぐいの布」が300円で購入できるようです。その横には、天降石(てんこうせき)と言われるものがあり、その石を撫でた後、その手で体の悪い部分を撫でると病が治ると信仰されています。
アクセス
京都駅から徒歩15分です。
〒601-8473 京都市南区九条町1番地
open 5:00-17:00 (金堂・講堂 8:00-17:00)
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真言宗別格本山・観智院(国宝)
宮本武蔵によって描かれた襖絵「鷲の図」「竹林の図」があることで有名なお寺です。吉岡一門との戦いの後、この寺で三年間身を隠していたそうです。住職さんが丁寧に説明してくれました。お寺は1605年に秀吉の正室ねねにより再興されました。桃山時代の書院造となっています。
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