臨済宗天龍寺派 等持院ってどんなところ?
等持院は、1341年に衣笠山の麓に建立された寺院で、京都紅葉の名所として有名です。
紅葉の時期には多くの拝観客が訪れます。
等持院は、足利尊氏の墓所であり、足利将軍家歴代の菩提所として創建されました。特に庭園が有名で、秋には紅葉が色鮮やかに彩る回遊式庭園を散策できます。秋の美しい風景が見られ、憩いのひと時が過ごせます。
等持院は、一年を通して四季折々の花が彩る美しい庭園を散策できる寺院です。奥深い庭園を時を忘れのんびり過ごせるおすすめの観光スポットです。
11月に入ると心字池を囲む緑豊かだった景色は深紅に色づきはじめ、色鮮やかな景色にかわりはじめます。きれいに色づいた紅葉が水面に反映し、素晴らしい庭園風景を見ながらお散歩できます。
等持院名物の達磨図を拝見
玄関を入ると廊下の先に見えるインパクトのある等持院で有名な達磨図が目に留まります。天龍寺元管長の関牧翁(せきぼくおう)老師の筆による、禅宗の開祖である達磨大師を描いたものです。魔除けの意味があるそうです。
等持院の由来について
臨済宗天龍寺派の寺院で、山号は萬年山です。もとは仁和寺の一院でしたが、1341年の南北朝時代に足利尊氏が夢窓国師を開山としてお迎えし中興され、足利氏の菩提寺である等持寺(中京区三条高倉)の別院とされていました。
1358年に足利尊氏が亡くなり当院に葬られ尊氏の墓所となり、その法名をとって等持院と改められました。その後、本寺の等持寺が当院に統合され、足利将軍家歴代の菩提所となったのです。
応仁の乱などの戦火に遭い荒廃したものの豊臣秀頼により再建され、襖絵など貴重な文化財を保存する由緒正しい寺院なのです。
等持院、方丈(本堂)・霊光殿をご紹介
現在の方丈は元和二年(1616年)に福島正則が妙心寺塔頭の海福院に建立した方丈を、文政元年(1818年)に等持院に移築したものです。
方丈からは美しく整えられた枯山水庭園の南庭と、書院から眺められる西庭(芙蓉池)があり、美しい日本庭園の見ながら和めます。
霊光殿には足利尊氏が念持仏として信仰されていた利運地蔵尊が本尊として安置されています。徳川家康の像と共に本尊を囲むように足利歴代の将軍像が並び安置されていて、それぞれのお姿を知ることができます。また達磨大師と夢窓国師の像も安置されています。
等持院の名勝庭園にたたずむかわいい茶室
方丈の書院から眺められる芙蓉池には、安らげる、紅葉の美しい自然の景色が広がっています。
蓮の花をかたどった庭園で、丸く可愛らしく整えられた草木と、躍動感のある岩が配された眺めていて楽しい素晴らしいお庭です。
小高い場所には茶室清漣亭(せいれんてい)がひっそりと佇んでいます。足利尊氏の百年忌であった長禄元年(1457年)に造られた茶室で、茶道を興じた義政好みと伝えられています。
こちらの書院では、芙蓉池を眺めながら美味しい抹茶と和菓子がいただけます。
もっちりした生地の中に程よい甘さのあんが入ってとても美味しい和菓子で抹茶と合います。風光明媚な眺めとともに至福の時間が過ごせました。
心字池・池泉回遊式庭園をおさんぽ
こちらのお庭は夢窓国師の作庭と伝えられている心字池です。心の字をかたどって作られた池庭です。うっそうとしたお庭に、幽寂な雰囲気ただよう大変落ち着けるお庭です。
今回は赤く染まった紅葉が池に反映した風光明媚な景色が見られました。半夏生(三白草)が咲く夏至の頃の風景も美しいそうです。のんびりと散策できる池泉回遊式庭園です。
境内には尊氏の墓である高さ五尺の宝篋印塔があります。
等持院のアクセス・情報
京福北野線「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」より徒歩約5分
市営バス10、26系統「等持院南町」バス停より徒歩約8分
参拝時間: 9:00~16:30(16:00受付終了)年中無休
(12月30日~1月3日は9:00~15:00(14:30受付終了)
参拝料: 大人 500円 小人 300円
お抹茶: 500円